3次元から高次元へ(本文)

 成長を促進させたり、アポトーシスを防いで長寿化させたりなどという信じられないような現象が、「弱い電磁場」によって起こりうる可能性をジョンジョー・マクファーデンは述べているが、この「弱い電磁場」という表現は非常に意味深である。電磁場は3次元世界で観測される波動であり、細胞の命令をしているのは生命場という高次元の波動だとすると、その二つにつながりはあるのだろうか。ハロルド・バーの「圧電差」も同様に、3次元で測定される電位差であり、それが高次元の波動とどのように関わっているのだろう?
 仮に、高次元波動である生命場を調整すれば、病気が治るとする。高次元波動は3次元世界では「電位差・電磁場の変化」として計測される。だが電位差や電磁場の変化は高次元世界の波動が3次元世界に落とす影を診ているにすぎず、高次元波動の全容ではない。そもそも3次元世界から高次元世界の全容を測れるはずがない。
 だのに、弱い電磁波を操作するだけで成長を促進させたり・長寿化できたりするという原理が理解できない。常識では影を踏んでも叩いても、本体に影響を及ぼすことはない。
 ところが実際には3次元世界の波動を操作することで細胞が変化したり、傷の治癒速度が上がったり、癌細胞が消失するなどの現象が起きている。影をいじって本体に影響を及ぼしているのである。
 波動医学では各臓器の固有周波数を計測し、その周波数を正常時に戻すために、正常時の周波数を照射して「波動調整を行う」ということが可能だと述べている。
 これらの現象は全て「3次元の波動で高次元の波動をコントロールしている」こと(影をいじって本体を治すこと)を意味している。
 常識では理解できないのだが、研究者たちは治療実績や実験結果を出しており、ホラを吹いているのではなさそうである。仮に3次元世界から高次元世界の波動調整が可能だと仮定すると、「低次元から高次元をコントロールすることが不可能ではない。」ことを意味する。すなわち次元世界は各世界が完全に独立して存在しているのではなく、結びついていることになる。
 これはすなわち結界の考え方に通じている。結界は高次元世界の霊体を封じるためのものであるが、常識的には高次元世界の霊体は3次元世界のどこにでも自由に現れることができ、しかも空間を無視して移動もできる。だから3次元世界でその動きを封じることは不可能なはずである。ところが、陰陽師や行者たちは霊体の動きを封じる結界を3次元の世界にあるものを用いて作ることができる。
 どうやら結界も低次元から高次元をコントロールしていることになっている。やはり次元世界は互いに紐づけられていて影響し合っている。完全に別世界ではないようだ。→次の本文を読