高級霊と低級霊(本文)

 神からお告げをいただくと、霊能者なら誰でも浮足立ってしまう。神が降りて来たことに喜ぶ。しかし、それが低級霊であればいいように操られてしまうということが起きる。
 霊能者の器が大きければ大きいほど霊能者は様々な低級霊から高級霊まで降ろすことができるので、器が大きな霊能者は低級・高級の判断をする能力が備わる。低級な霊(神)しか降ろせない者は、低級霊の世界しか知り得ない。そして当然ながら自分に降りている霊が低級であることを知るすべがない。
 深見東州先生はその著書より、高級の神(霊)とつながっており、低級・高級の判断ができると記してある。が、その彼でさえ低級の霊に騙されることもあり、判断は極めて難しいと述べている。
 低級・高級の判断は、霊能者や教祖たちにとって、彼らの霊格を証明するための最重要の要素であり、人々を正しく救済できるかどうかの鍵となる。
 よって、教祖や教団に降りる霊(神)が低級であると判断されることは彼らにとってもっとも屈辱的である。
 器の大きさはどうであれ、招福・病気の治療・奇蹟を起こせるのならよいではないかと考えるかもしれないがそうではない。低級の霊(神)は「私は日蓮の生まれ変わりだ」とか「私は釈迦の生まれ変わりだ」「お前にはこういう使命がある」などとささやいては人間の心と霊体と肉体を占領しようとするので有害なのである。
 低級霊の目的は教祖を操って霊自身の我欲を満たすことにあるのでその教団の信者全員が低級霊に支配されていくことになる。それは人々を救うことにつながらない。
 彼によると、高級霊の特徴は「あまり現実界の人間に干渉しないこと」である。背後から人間を高度な判断によって導く。学問と教養と高次元での先見性、霊的な覚醒と高度な智恵を備えている。
 如来教、天理教、金光教、黒住教、大本教などは教祖に正神会の神が降りているが、神霊をつぶさに調べると、金龍神、青龍神などの眷属(神々の家臣のような存在)が介入している。その分レベルが低いという。
 彼は龍神や天狗など、神々に仕える眷属に対して「低級」と判断する見解を持っていることがわかる。眷属が人をそそのかし、封建的な、帝国主義的な支配欲を行使すると述べている。彼のこの見解は宗教界において極めて貴重で勇気ある発言であると私は思う。だが、それも一つの意見として聞くべきである。なぜならば、高級な眷属、低級な眷属、魔に落ちた眷属の区別をつけることは、いかに優秀な霊能者にさえ難しいからだ。眷属といえども彼らは人間よりも高い先見や知恵を持つ。悪知恵が働く眷属は、人間に味方する眷属に冤罪を着せたり、濡れ衣を着せて人間と眷属の間の信頼を意図的におとしめるだろう。まさに二重スパイのような騙し合いも存在し、スパイ映画さながらの陰謀があって当然という世界である。彼らにとって人間を騙すことはあまりにもたやすい。
 極めて綿密に計画された低級霊の陰謀の存在下において人間(霊能者)にそれを見破る術はない。冤罪や陰謀を看破することは深見先生でさえ難しいことだと思われる。→次の本文を読む