霊障の感染力(本文)

 魂・意識体・霊・・・なんと呼ぼうと構わないがそれらは高次元世界に存在し、私たちに簡単に入り込むことができる。簡単にというのは、地球上のどこにいても瞬時にという意味である。つまり距離の概念を全く無視して私たちに入り込める。だからそれらが「高次元世界に由来していること」を私たちは体験的に知っている。
 ここで言う私たちというのは私の妻や奥山先生や密教の僧侶などの医療に携わっている霊能者たちのことを示す。霊能者たちは霊が人から人へ感染することを経験し、映像や音楽、電話、メールやブログ、書籍や芸術品からも感染し、相手の人を思っただけでも感染する。
 しかし、その事実を客観的に知り得るには「ある程度レベルの高い霊能力」が必要であり、そうでない者たちは感染を認識していないようだ。
本来、ヒーリングを指導する者は霊体の感染のことを一番に教えなければならない。が、感染を認識していないのでセミナーや指導時に周囲に霊体を感染させることになる。霊障は「祓う力」を得ていない者が行うと、自身が感染源になり、他人の健康も損なわせてしまうおそれがある。下手をすると命を奪われる事態にもつながるのだが、彼らは極めて無頓着のようだ。
 奥山先生は彼の著書でホメオパシーでさえ、それを作っている者の邪悪な波動が入り込むことがあるので危険だと述べている。パワーストーンやアクセサリーも同様である。
 私は実際に、このわずか2年の間に、ヒーリングを受けてから体調が著しく悪化して長年苦しんだという患者を数十例経験している。
 しかも、それはヒーリングに限らない。カイロプラクティックや鍼灸、エステ、マッサージの施術後に、施術師から霊体が感染するケースが少なくない。もちろん病院の医師からも感染するし、風俗嬢も夜の商売もリスクが高い。だが、その霊障の強さは病院よりも、「西洋医学で治らない体調不良を専門に治すところ」の方が程度が酷い。西洋医学で治らないからカイロプラクティックや鍼灸、マッサージに通うのであり、そこに通うお客はより重度な霊障をかかえている可能性が高い。さらにヒーリングとなると「霊障専門」となるのでモンスター級の霊障が潜む可能性がますます高くなる。
 自分に憑依した霊体を払うすべを持たない者が霊障治療に関わることは極めて危険なことであり、かつ、感染の媒体になってしまう。そのことを教えない霊能者が指導的立場にいると被害者が増えてしまう。量子力学の台頭により霊の存在が一般的に信じられるようになってきた現在、霊障の感染問題について社会的に議論することを始めてもよさそうだ。
 私たちがこういうことを述べると、霊能治療の商売敵を蹴落とすかのように聞こえてしまうので言いたくなかったのだが、医療に従事しようというのなら、それがたとえ霊能治療というオカルト的なものであったとしても最低限、認識しておかなければならない決まりがある。私たちに規制する権限はないが、これらの事実から目をそらすべきではない。→次の本文を読む