霊の憑依体質と呪い(本文)

 霊に憑依されることを防ぐことは不可能。しかし憑依されやすい人は存在する。負のエネルギーを宿した念を頻繁に発する人は憑かれやすい。例えば「もう死にたい」と心の中で叫んだ時、近くをさまよっている自殺者の霊を引き込みやすい。実際に自殺行為にまで至るとき、自殺者の霊に多数憑依されていると思われる。そんな時は死への恐怖や不安が消失する。
 人は悪感情を押さえられない場面で、激しい負のエネルギーと共に相手に害をもたらす意図を持った念をとばすことがあり、これを呪い(呪詛:じゅそ)という。特定の人を呪ってほしいと願う人がいるということは、その一方には報酬を得て呪いを請け負う者もいるということを表している。
 知らないうちに呪いのプロからターゲットにされることがある。呪いで発症した体調不良に気づかずに通院するようになったら終わりである。もし、呪いであることに気づけば、同業者に呪詛返しを講じてもらうことができ、命が助かることもある。しかし、この世に「呪いなど存在しない」と考えている人であったなら、残念ながら救う方法がない。一般的に私たちは呪いが存在することを認識しておいたほうがよいだろう。
攻撃を加えるという明確な意図を土台にして「術」を組み立てると、呪詛は極めて強い力を持つ。人間は念よりさらに強烈なものを生じさせることがあり、それを生霊という。生霊は本人に自覚がないまま特定の人に向けて飛ばしてしまうもので、それが取り憑いて甚大な負の影響を与えることがある。→次の本文を読む