未破裂脳動脈瘤の患者がセカンドオピニオンで奥山先生を訪れた時の話。前世療法で過去生を探ると、白いターバンをした中東風の兵士(お姫様の護衛)がいた。お姫様の護衛の際に襲撃され、敵兵の放った矢が後頭部に突き刺さり死亡した。脳動脈瘤のある位置と矢が刺さった位置が一致していた。お姫様はさらわれたのですが、国王が護衛の兵士に対して激怒し、兵士とその家族全員に処刑を命じた。この兵士は自分が招いた災難であると後悔し、その自責の念で転生する度に脳動脈瘤を出現させていたようだ。奥山先生は守護霊と対話し、矢の除去法を教わって除去。患者を救った。
このように、前世の事故と今世の病気が霊障を通じて関連していることを奥山先生は実体験している。転生しても過去に負った強烈な心の傷は消失せずに残り続けるということがわかる。
奥山先生の前世療法は、患者自身の奥底に眠る守護霊(神)と対話することで治療法を訊き出すことができる。そして過去のカルマを浄化する。
一般の方々は不思議に思うはずである。守護霊(神)が守護しているはずなのに、なぜ守護霊が本人を守りきることができないのかと。守護霊(神)は全員に憑いているはずなのにと。
その理由を奥山先生はしっかりと述べている。さまざまな霊たちが守護霊に覆いかぶさるように何重にも取り憑き、守護霊が身動きのとれない状態になっているからだと。動物霊や悪霊が壁を作って守護霊の動きを封じているようである。
奥山先生はその壁を催眠療法により乗り越えて奥に進んでいくのだが、悪霊の力が強すぎて退散することもあるという。
真言密教では、それらの悪霊たちを表面から一つ一つ払っていくことができれば、守護霊が活性化し、本人を守る力が備わるという。
私の妻が真言密教の師匠に霊能力を解発された後、これと同じことを言われたことを思い出す。ここでは妻のことを述べないが、霊能者たちの通念に相違がないこと理解してほしい。
つまり、私たち一人は、決して一人の意識体で構成されているのではなく、コアに守護霊が存在し、そこに覆いかぶさるように様々な霊、悪霊、過去のカルマが隠れ潜み、複数の意識体の集合体として一人の人間の意識ができあがっているということ。悪に染まった霊をたくさん引き込んでいる人は、考え方が悪魔寄りになり、善に満ちた霊を引き込んでいる人は善意に満ちる。
自分の感情や考え方は単一の意識でできあがっているのではないということを霊能者は皆口をそろえて言うようだ。霊障病にはそうやって包み込んでいる全ての霊体が関わっているようである。
特に食生活は健康維持には大切だが、ジャンクフードや甘いもの、脂っこいものなどの偏った嗜好は、本人の意識ではなく、憑いている霊によって影響されるということを奥山先生は述べている。よって食生活や嗜好を変えさせるには、その原因となっている霊を成仏させる必要があると言う。
再度言うが、感情や嗜好、性格、価値観などは、自分一人の意識で構成されているのではなく、たくさんの霊体の複合であるという認識が、霊能者たちの通念であるということ。憑いている霊をことごとく説得して成仏させていくことができれば、性格も嗜好も変わるということを意味している。それと同時に、難病が克服できることもある。→次の本文を読む