チベット医学では過去のカルマによる病、鬼神による病は治すことが難しいと宣言している。しかもそれらは致死的であることが多い。
しかし、過去のカルマや鬼神の祟りが「なぜ、どのようにして起こるのか?」を説明している書物は極めて少ない。それを知ることは難病の呪縛に囚われないようにするための知恵として重要といえる。だから率直に言う。
「霊能力を持つ者に恨みを買うこと」が難病の呪縛の根源となり得る。霊能力は人間だけに限らず、物体、池、川、井戸などにも宿る。霊能力を持たない者も死すと霊能力を持つようになることもある。難病の呪縛の原因は過去生での自分が作りだしていることがある。
霊能力とは高次元エネルギーを動かすことのできる能力。病の本体は高次元にあるのなら、霊能力によって不治の難病にさせることはたやすいことである。霊能力者は3次元世界に生まれた場合、理不尽な迫害に遭うことはまず避けられない。しかし、一般の人々は霊能者に恨まれることがどれほど恐ろしいことかを知る機会がない。いや、霊能力を持つのは人間だけではない。犬や猫、ネズミや蛇でさえ霊能力を持つ個体がある。それをむやみに殺傷した場合、彼らの恨みは情け容赦がない。彼らに高次元世界の本体を操作されてしまうと、3次元世界ではどうすることもできない難病に罹患してしまう。
中には動物の中に神が宿っている場合があり(白蛇など)、霊能力が極めて高いので少々の霊能者では対処することもできない。しかも、恨みが強い場合は子や孫へと恨みが延々と受け継がれ、子孫が断絶するまでとことんいたぶられることもある。
過去の行いが原因で、子孫がいわれのない祟りを背負うことになる。あなたの犯した罪は、子や孫に多大な負債を抱えさせてしまう。
このような過去生のカルマが原因の場合、何度生まれ変わっても同じように難病にさせられてしまう。まさに地獄の責め苦を繰り返すことになる。それほど霊能力は恐ろしい力だということを私たちは知らなければならないし、子供たちに教えて行かなければならない。
霊能力者の能力は次元を超えているのでまともにやりあっても勝てるはずがない。殺害しても無意味である。しかし、愚かな人間は霊能者に対して牙をむく。
3次元世界では「暴力的な人間が優勢」なので霊能者を迫害することはたやすい。だが、その霊能者が恨みを残して死去すれば、恨まれた人間は末代まで災難に遭遇し、生まれ変わっても許してもらえない。チベット医学はそうした祟りが原因の病を見抜く技術を備えている。だが、見抜いたとしても「治せない」と宣言している。
私たちにできることは「霊能者をいじめることは絶対にしてはいけない」ということを徹底することである。知らなかったでは済まされない。
そうなると、人類の中に霊能者が何%くらい存在しているか?は非常に重要な問題となる。牛や豚の中にも霊能力のある個体もいる。知らずに殺していると大変なことになるだろう。
ここで断言しておこう。人間も動物も植物も100%霊能力がある。だから人や動物を理不尽にいじめるとカルマを背負うことになる。戦争もそうである。細かなことを言うと、樹木の伐採や池や川を埋めることもそうである。
ただし、霊能力が強い人はそれほど多くない。感受性が高いという程度の人は10人に1人くらいは存在する。霊が見えるという人は100人に1人はいる。ただし、3次元世界の物質に影響を及ぼせる、神々を自分に降ろして力を貸してもらえるというほどレベルの強い能力の持ち主は10万人に一人とか100万人に一人というような割合になるだろう。そして修行を積めば霊能力は誰でも少しは向上させることができる。
もしもあなたが10万人に一人とか100万人に一人というような強力な霊能者にいやがらせをした場合、どんな結末になるのか私は想像したくない。その霊能者を守護している神々によって制裁を与えられることもあるだろう。
霊力の高い霊能力者には霊力の高い守護神がついていることを絶対に忘れてはならない。霊能者に対するいやがらせは人間相手にいやがらせしているように思うかもしれないが、それは神々に対していやがらせしていることになっている場合がある。その天罰は厳しすぎる。
「神聖な神々が人間に罰を与えるものか!」と反論する者もいる。が、神々が罰を下さなくても、その神々の眷属(家来)の中に魔に堕ちているものがいる。その者たちに攻撃されてしまう。こうしたことを学校で教えることができないことに、まだまだ人間社会の精神構造の未熟さを感じる。が、チベットではこの手の話は常識化している。チベットは精神的に世界最先端を歩んでいると言える。日本は残念ながら精神構造の超後進国である。→次の本文を読む