チベット医学では主病因は近因と遠因に別れ、近因は上記の3体液の乱れ、遠因は「愚か(無明という)」という。
愚かとは、以下に挙げる5つのようなことを認識できないことを言う。 第一に心(魂・意識体とも呼ぶ)は宇宙の意志の一部であり実体のない波動エネルギー。宇宙のエネルギーが枯渇しない限り消滅することはない。つまり心は基本的に永遠で、死がない。第二に宇宙の意志は3次元という一つの空間を作り、心に肉体という幻影を与え自我を芽生えさせた(生き物ができた)。第三に自我の暴走を防ぐために、「愚かな行為で肉体が壊れる」ようにバランス設定した。それが病ということになる。第四に肉体が滅びても心は転生して新たな肉体と結合。これを何百回と繰り返すうちに心は学びを得て愚か・無明から脱出し、成長していく。しかし、心の暴走が度を越していた場合(無差別殺人など)、第五として次の転生の時に病気を潜伏させた肉体を与えられ、その病気は時限爆弾のように発症する。これが過去生のカルマによる病。→本文を読む