科学で解明できないことを超常現象と言う。幽霊・UFO・テレパシー・念動力などは超常現象として知られている。が、案外、生き物が超常現象の宝庫であることを知らない人が多い。主人の帰宅時期を察する犬の話、どんなに遠くまで連れて行っても必ず巣に帰ってくるハト、巨大なアリ塚を作るアリ、地震を予知する動物などなど、生き物はたやすく超常現象を起こす。
医療の世界では「やけどの傷をその場で治す」「骨折を数日で治す」「悪性腫瘍を消失させる」「脳梗塞を治す」などが超常現象に相当する。
機械論科学者たちは「超常現象などこの世に存在しない。」と言い、科学でほとんどの現象を解明できると息巻いている。しかし、量子論が出現して以来、科学理論が生物の分野では不適切であることが皆に知れ渡ることになった。科学は細胞を作ることができないし、光合成もできない。生物界にあるありとあらゆる生き物の一つでさえ作ることができない。ならば生き物自体が超常現象である。
しかし、機械論科学者たちはそれを認めないのだからその強硬姿勢に私たちは少しあきれている。そして彼らは激怒しながら超常現象のトリックを暴こうとする。「超常現象は手品である」ことを、そのトリックを暴くことで私たちに知らしめようとする。
現在、機械論で凝り固まった科学者が世を支配している。支配の裏には「出る杭を打つ」という武力が必ず存在している。出る杭とは何か? それは超常現象である。科学を超えた現象の存在を握りつぶし、科学が万能で、科学なしでは何事も解決しないと民衆を信じ込ませることが支配である。
ところが、量子力学が台頭したために機械論の支配力が少し弱まったと言える(まだまだ圧倒的に強いが)。だから今まで超常現象を否定していた科学者の意見も必然的に見直されることになる。ここでは機械論者がどのようにして超常現象を否定してきたか? その軌跡を追い、超常現象について理解を深めることにする。→次の本文を読む