密教では5つの象徴を持つ。これはわれわれ3次元世界の元素表と異なり、高次元の概念を含む。
火元素：物質的な集合の状態、そこから生じる物理的な熱、太陽の力、物理化学的な反応の全て、高次元的には、心の暖かさ、熱狂、霊感、器質、情熱、知識欲、献身、自己犠牲などの象徴：阿閦如来：赤色：心臓
水元素：原初的な凝集性の象徴、同化作用、月の力、平衡、溶解、液化、単一化、多産性、女性原理、無色性、反映性、鏡性、高次元的には深さ、底知れなさ、潜在意識：宝生如来：白色：へそ
地元素：根底中心、硬直性、不活性性、あらゆる活動の種子が成熟している、カルマの法則によって束縛された活動領域、高次元的には脱カルマの知恵を具現化する：不空成就如来：黄色：根底
空気元素：動く空気（言葉）で象徴される、知識の精神化された振動：阿弥陀如来：緑色：喉
エーテル元素：最も非物質的資質が存在する知的中心：大日如来：頭
観想（霊能）者はこの5つを自分の体にあてはめ、身体を5階建ての寺院にしなさいという。蓮華の中心にエーテル、青色の点として思い浮かべなさいと言われる。この観想を図示したものが曼荼羅である。霊能者がこれを具現化できると、解脱・悟りに近づき、全知全能を引き出せ、成就者となれるということであると私は理解する。しかし霊能者でない者が言葉で理解しても無意味としかいいようがない。→次の本文を読む
量子医学 