西洋医学はほぼ化学である(要約)

 医学は診断と治療とリハビリの3本柱がある。そのうち治療に限定すればほぼ必ず薬剤を使用する。だから医学はほぼ化学と言える。薬品はミクロの世界に影響する。そして20世紀、生化学が台頭し、人間の体内のケミカルな動きは「ほとんど解明された」かのように見えた。おそらく現在は、有史以来、化学が全盛の時代と言える。毎年、世界中の化学者が薬品を開発し、薬価が数千万円を超える薬まで出現した。人間はいまだに細胞も酵素も無機物から作ることができない。植物が軽々とやってのける光合成もできない。そういうレベルなので量子論が生物界に踏み込めない。踏み込めないから化学が全盛期でいられる。→本文を読む