ルルドへの旅は小説仕立てとなっており、医学論文形式ではない。主人公のレラック博士はカレルを逆に読んで付けたネーミングであり、彼自身を指す。
ルルドへ向かう列車の中でレラックはマリと呼ばれる一人の女性の痛みの処置を頼まれる。18歳で胸膜炎にかかり、胸水を抜き取って一時回復したものの、今度は腹部が膨満し、熱が出現。結核性腹膜炎と診断された女性。本当は参加することも無理なほどに彼女は衰弱していた。 マリは担架で洞窟に運ばれた。泉の水を腹部に垂らしてもらい、彼女は祈った。20数分でマリの腹部の膨満が跡形もなく消えてなくなっていた。数時間後にはベッドに座り元気になっていた。完治していた。→本文を読む