菩薩・六道(要約)

 私たちは「どこまで行っても一人。」という個別的な孤立性の幻影に支配されている。それゆえ、われわれのすみかは無常で不安定な恐ろしい世界に思える。菩薩はこの孤立させている壁を取り払い、自由への視野を開かせようとしている。
 密教では悟った(解脱した)者と悟っていない者の二つの世界に分けられ、悟っていない者の世界は六つの領域(天界・人間界・阿修羅界・畜生界・地獄界)があるとされる。悟ることができない3つの根本原因として1.貪欲(激情的欲望、執着:象徴、赤い雄鶏)、2.憎悪(悪意と嫌悪、象徴:緑の蛇)、3.迷い(無知、自我幻想の暗闇、黒い豚)を挙げる。→本文を読む