自動書記(本文)

 霊に手を支配された人が霊の言葉を紙の上に書きだすこと。聖書にも自動書記の部分が含まれている。自動書記では文字を書きだす人は完全にロボットになっている(深見東州先生が「自動書記は高等な神はそういうことをしない。」と断言している)。
 スウェーデンボルグも深見先生同様に自動書記は霊が憑依して人間をロボット代わりにしているという見解であり一致している。つまり低級霊の奴隷である。
しかし、事はそう簡単な問題ではない。スウェーデンボルグは聖書にも自動書記があり、それは神の意思でも意見でもなく、低級霊のいたずら書きだと述べている。聖書の中に落書きがあることをローマ法王は絶対に認めないだろう。それほど彼はとんでもないことを述べているのである。
 私は実際に自動書記の経験のある方から話を聞いたが、その方は名のある書道家の方で、ある日突然見たこともない文字を書き始めたという。その文字は予言のたぐいであると信じ、書道家の仕事を放置してまでその文字の解読に没頭しているという。
 もし自分が自動書記を始めた場合、ほとんどの人は「神が降りて来た」と思い自動書記におおいなる幸福感を覚えることだろう。そしてまるで自分が神になったかのように喜んでいる人を目の前にして、「それは自動書記と言うものだよ。低級霊のいたずらだよ。」と言えるわけがない。仮にそう言ったら、相手は激しく気分を害し、二度と顔を見ないと言われるだろう。
 自動書記は確かに霊能力がある者が行うことのできる能力だが、そのほとんどはいたずらである。それを本人が認めることは極めて難しい。→次の本文を読む