精霊は未だ精霊界での選別を終えていない(終えないまま何百年も漂うこともある)ので凶霊も少なくない。また、精霊は人間時代の記憶が残っているので復讐心に燃えていることもある。凶霊は肉体の乗っ取りを計る危険がある。そして支配して死に至らしめることもある。しかし、凶霊の言葉に騙されて聖なる霊と思い込み、肉体を乗っ取られることもある。乗っ取られると霊媒は人間として死んでしまい、その肉体は別の人格を持って生きる。そうならなくとも二つの霊の間の死闘の末、精神錯乱や痴呆状態になる場合もある。
精霊が憑くことでその精霊の経験した生前の記憶を話すようになり、それが「生まれ変わり」と誤認されることもある。 霊界は宇宙より広大無辺。この世は広大無辺な空間にぽっかりと浮いているゴムの球のようなもの。ゴムの球中にも霊界はしみこんでいる。ゴムの球の中以外は全て霊界だが、ゴムの球の中だけは自然界と霊界が同じ空間に存在している。霊界と自然界は一つの世界なのだ。本当は目に見えないものこそが世界の根本であり、それによって運命づけられ支配されているのだと断言できる。よって人間は気づかないうちに善悪の霊から影響を受けている。→次の本文を読む