第4章はじめに(要約)

 私たちは科学で何がわかり、何ができるかを学校教育で学ぶ。しかし科学の限界がどこにあるかを教えてもらえない。
 科学者は2派に分れる。生気論者と機械論者である。
生気論者は生命や心、本能などは「古典的な物理では説明のつかないエネルギーが働いている」と述べ、機械論者は「あらゆる生命現象は原則的に物理学的に説明できる」と主張する。両者の意見の対立は有史以来現在まで続いている。
 量子力学者として世界的に有名なペンローズのことを人工知能の総大将のマーヴィン・ミンスキーはこう書き下ろしている。
「人工知能が意識を持つのは当たり前だ。人工知能にできないことなどないのだ。だが一部の馬鹿ものはどうしてもそのことを理解しようとしない。あのペンローズとかいう輩は自分が他人よりも頭が良いことを鼻にかけて人の仕事を中傷しているのだ。」と。→本文を読む