科学の洗脳を解く(本文)

 量子力学を研究する者が著書の中で理論を展開する時に最初に行うことは読者たちのマインドコントロールを解くことである。それは科学を信じている読者たちに、この3次元世界で、科学で証明できないような奇妙なことが実際にたくさん起こっていることを受け入れてもらうためである。
「科学が正しい」「科学が絶対」という先入観を払拭する作業なしでは新しい科学理論を説くことができない。それほど私たちは科学に洗脳されていて、かつこの3次元世界では科学で説明できない奇妙なことで満たされているということを表している。
だからまず、科学者たちが自分の新理論を説く前に、科学は想像以上に嘘が多く、理論がころころ変わり、つじつまが合わない例が多いことを実例で示さなければならない。この過程は科学者が量子論のような次元の異なる新たな理論を展開する際に誰もが踏まなければならない。そして科学信者たちに新たな試みを展開していく上で必須の作業となる。それほど科学によるマインドコントロールは深刻で、科学者が世界をゆるがす大発見をしたとしても、「頭がおかしい」と非難されてそれが世に出ないことが度々あるということを意味している。凡人科学者が天才科学者を「気が触れている」と形容することは、科学がどれほど進んでも、今も昔も変わりない。
最近の科学が発見した新たな事実は、質量も大きさもそこそこ大きい「物質世界」は確かに物理や化学の法則にほとんどが従うが、その物質を粒へと分解していき、ミクロの視点で観察すると、これまでの物理や化学の法則に「全く従わない」ことが山のようにあることである。これらをまとめて量子理論と言ってよい。科学は正しいと教科書で教わってきた私たちはこの事実をいまだに受け入れられないでいる。そして量子理論は学校では教えてくれない。
私たちの体は確かにミクロの粒から構成されているが、アインシュタインはその粒は「実はエネルギー(波動)であり、実在するようで実在しない」ことをE=mc2という公式で証明して見せた。そしてさらにアインシュタイン物理学から時代が進み、現代になると、粒子が物理の法則に全く従わないことがわかってきた。アインシュタインでさえ当時、あざ笑っていた量子理論が、いまでは一般に普及している電子機器の科学技術に利用されるようになってしまっている。それは現代科学理論が大きな過渡期を迎えていることを示している。
科学が変化しようとしているということは、当然ながら科学を土台として築いた比較的新しい医学という学問も変化の圧力を受ける。しかし、医学はこれまでの理論を180度覆すような量子論をとても受け入れることができない。すると医学は科学分野から徐々に取り残されることになると予想される。その時、国民は2分するだろう。医学離れを起こす人とそのまま医学にすがる人に。現在、「医学的には治せない」と医師から宣言された患者の一部のみ医学離れを起こしているが、圧倒的大多数は医学に絶大な信頼を抱いている。これが逆転しない限り医学が量子論を取り入れることはないと思われる。しかし、逆転するのはそう遠くない将来であると予想する。
医学は近いうちに土台から崩壊させられる。量子理論はそれほどの破壊力を持つ。近いうちにとは「本当にすぐ」である。
量子力学がこの半世紀で台頭してきたが、それは天動説が信じられていた時代に地動説が提唱されたことと同じ意味を持つ。量子力学は空気から肉体まで、この世に存在するものの全てにかかわるのだから。
後ほど詳しく述べるが、天動説が科学的に証明されたのは古代ギリシア時代。天動説が提唱されそれが受け入れられたのは18世紀。つまり人々は「科学的に」天動説が正しいという間違いを1900年間以上も信じさせられていた。科学とは「間違いを信じさせるだけの洗脳力」を持つのである。それを問い正すことができるのもまた科学の力のみである。 →次の本文を読む