科学の切り崩し(本文)

 一つ目の巨大な壁は科学であった。ほとんどの人は「科学は極めて信頼できる学問である」と思っている。それは世界が3次元の法則のみで成り立っているのならそう思ってもよいが、私たちが高次元世界の影響を受けている場合には、考えを正さなければならない。が、これを切り崩すにはどうすればよいかが問題だった。一つ目の壁をクリアしなければ二つ目以降に進むことはない。ならば科学の切り崩しが「病気を考える上での入り口」だった。結論は病気は高次元世界のエネルギーに支配されているということを国民に理解してもらうこと。
 それは理論的に科学を切り崩すこと。だがなかなか崩れない理由が判明した。それは科学が世界の秩序を守るための宗教と化していたからだった。人々は最も信じるべき事のトップに科学を挙げるようになっていた。だが、その科学が、高次元世界の存在を隠そうと必死に努力していたことがわかった。
 量子力学は20世紀の初めに誕生し、すでに物理学のこれまでの概念を崩していた。科学の最大の柱として存在している物理学の概念が崩れていることが判明してから100年以上経っているというのに、そのことを授業では習わない。
 その理由は科学史の中に隠されていた。科学は心を侵略する一つの概念であり、いわゆる宗教だった。物理学の概念が崩れて100年以上経っても、科学は万能で信頼に値すると誰もが思っているのは、そう洗脳されているからだった。
 科学の信頼性が崩れていることが判明すれば、当然ながら医学の信頼性も崩れていることが判明する。それは支配者たちがもっとも避けたいはずである。
 第1章から第5章まで読んだ方は、「量子論が科学を崩してしまったこと」をすでに理解できたと私は思っている。正確には、科学は3次元世界で通用する法則・仕組みであり、高次元世界では通用しないことを理解したと表現できる。さらに正確に言うと、私たちが住んでいる世界は、3次元の法則だけでなく、高次元世界の法則によっても支配されていることが分かったということになる。科学を非難しているわけでは決してない。
 つまり20世紀以降、高次元世界の存在が確定されたことで、細部では物理学が通用しない。が、物理学の信頼性が崩れていることを政府は国民にいまだに伝えられないでいる。そして伝えるタイミングを逸しているのである。しかし、先進国G8のうち、イギリス、ドイツ、アメリカ、ロシアの4か国の政府はすでに高次元の存在を認めている。
 世界保健機構も霊的な治療を認めている。フランス、イタリア、日本の政府は認めていない。カナダがその中間といったところだ。
 科学の信頼性が崩れているということは、医学の信頼性と薬の信頼性が崩れていることを意味している。さすがに、そのことを国民に理解してもらうことは難しい。だから私も「理解しなさい」というスタンスではなく「追究したい方のみ興味を持ってください」というスタンスにしている。→次の本文を読む