神々の時代の到来(本文)

 世界各地の霊能者や教祖たち、そして密教の僧侶までもが「最近は人々が霊や神々の存在について聞く耳を持つようになった」と言い始めた。それは1900年頃からのことだろう。アインシュタインを始め量子物理学者たちが3次元世界の物質の正体を暴き始めたころから始まっている。科学への信頼がゆらぎはじめた兆候でもある。
 それと同時に、徐々にではあるが、人々が高次元世界の存在を考えるようになった。おかげで霊能者が表社会に顔を出せるようになり、彼らの意見が少しずつ認められるようになってきた。つまり霊能者が精神病扱いされなくなった。
 イギリスでは国家レベルで霊能者が認識されていたという証拠が「魔女禁止令」という法律に残っている(1735-1951年)。しかもこの法律が廃止されたのは最近のことだ。霊能力を用いて呪術をすることを禁じた法律である。黒魔術で人を呪殺することを防ぐための法律である。それほど霊能力が国民の間で認められていたという意味でもある。だから英国では霊能治療(ヒーリング)が一般的な治療として人気が高い。
最近になってようやく霊能者は自分の霊感について堂々と人前で語ることが許される時代となった。そして医師免許を持った医師が、「霊能力で患者を治す」と宣言するまでになった。次の段階として、マスコミがそこに助力することがあげられるが、社会情勢を考えると、まだそこまで時代は進んでいないようだ。先ほど述べたように、霊能者を表舞台に立たせることは社会秩序を乱すので、社会が成熟するまで待たなければならない。特に人間を武力で支配しようとしている国家にとっては霊能力の存在が世間に知れ渡ることは脅威となる。先ほど述べた中国vsチベットのように。
 それでも霊能者が生きやすい世の中へと変わってきたことは確かだ。これが意味するところは3次元世界と高次元世界がつながりを持つことである。霊能者は高次元に存在している意識体(神々や仏)と交信ができる。よって霊能者が生きやすい世とは「神々の命令が届きやすい世」を意味する。神々の立場から人間を見れば「ようやく人間がわれわれ神の命令に従うことができるレベルまで成長した。」となる。
 神々の命令に人々が従うようになれば、人間社会は急激に成長する。科学分野ではなく精神分野が。そして神々の世界と人間の世界の情報交換がどんどん発達していくことだろう。しかし、一方では神々が人間にもたらす病気や災害についても考えなければならない(チベット医学では「鬼神による病」という)。次の本文を読む