生物の成長・分化を制御する鍵となる生命場が、確かに存在すると仮定した場合、慢性の病気は生命場の異常が原因であることが多いことを認めなければならない。場は医学では「存在さえ全く考えられていない」理論であるため、医学が場の存在を認めてしまうと、「医学では慢性の病気を治せない」ことを認めることになり、世界中の医学の権威が劇的に落ちる。世界中にパニックを引き起こすレベルの話になる。
例えば変形性膝関節症、変形性股関節症などの多くが「場の異常」で説明がつくかもしれない。成長の軸異常という病気である。O脚や先天性股関節脱臼でさえ、場の異常で説明がつく可能性がある。もちろん、脊椎の側弯・前弯・後弯などもそうである。そして免疫異常による喘息や膠原病、精神病、神経疾患さらには悪性腫瘍も全て「場の異常」が起源である可能性が出てくる。
断っておくが、急性疾患は機械的な損傷が原因であることが多いため、生命場が関わる確率はほとんどない。ただし、急性疾患後の回復速度には場が著しく関与しているだろう。
では「場の異常」の原因はどこから来るのだろう、という話に全てが収束していく。悪性腫瘍になったのなら、それを発生させた場の異常はどこから来たのか? という話である。その由来をたどっていくと、恐ろしいのだが、誤解を招くといけないので敢えてここでは論じない。第13章以降でそのことについて述べていく。できれまで最後まで読み進めていただきたい。→次の本文を読む