20世紀、人間の体細胞は、ホルモンや遺伝子以外に「無線制御」されていることが言われ始めた。米国のハロルド・バー教授が発見した生命場の理論が「無線通信」の範疇に入る。彼はそれを高次元由来であるとは主張しなかった。バー教授は「圧電差」という3次元世界で起こる現象だけに注目し、その圧電差が何を表し、なぜ起こるのかについては論述しなかった。彼は圧電差を臨床に応用しようと考え、研究結果を莫大な論文にまとめて残した。・・・が、結局米国医学界では無視された。
同様に生物学者のシェルドレイクは生命場について考察し、彼は形態形成場と名付け、そうした場がどのように生成され進化していくのか?にまで考察を巡らせた。医師の松久正は目に見えないDNA12重らせん構造を提唱し(9-11,9-12,9-13)、彼らと同様に生命の場の概念に思考を馳せた。量子理論に詳しいジョンジョー・マクファーデン教授は「細胞間無線通信」という概念を提唱した。
おそらくこれらは全て一つのことを違う角度から見ているだけであろう。人間の体細胞にアポトーシスや細胞新生などの命令を下しているのは、高次元に存在するエネルギー(波動)であるということ。また、クモやシロアリが特殊な巣を作ることができるのは、遺伝子情報ではなく、高次元に存在する設計図があるからだとも言われている。
医学はこのまま行くと3次元止まりの学問であり、医学が高次元世界からのエネルギーで病気が起こることを認めない限り、これ以上の進歩を遂げることは難しいだろう。認めるようになれば莫大な進歩となる。
密教やチベット医学では高次元由来のエネルギーが病気を起こすことは当然のこととして語られている。ただし、そのエネルギーを彼らは「霊体」と呼ぶため、科学に洗脳された者たちに嫌われ無視されやすい。
霊体と生命場の違いは、「意識を持つか持たないか」というところにある。生命場や形態形成場の考えの根底には、それらは意識を持たないという原則があり、霊体は自由意志を持っているという明らかな違いがある。
この違いが何を意味するか? それは生命場が意識を持たないのであれば、病気は生命場の乱れという偶然の産物となり、生命場に意識があるのなら、病気の多くは意図的に発生するということになる。つまり霊体が病気の命令情報を持っているので霊体の意志で誰かに意図的に病気を起こさせることができるということを意味する。
病気は高次元エネルギーに由来しているという考え方は科学者と霊能者の間で意見が共通しているが、そのエネルギーに意識や意図が存在しているとなると、病気は「因縁で起こる」可能性が高いことになり、その考えは科学者たちの考察から飛躍してしまう。
どちらが正しいか?を考えるには、科学者が霊能者を研究していく必要がある。だから私がその役を買っている。→次の本文を読む