波動医学路線(本文)

 波動医学はマシーンの発展と霊能力(超能力)の実用化という二つの路線を走っている。そして機械文明と精神世界の融合である。しかし、融合であるということはすなわち、科学では解明できない高次元世界の存在を肯定していかなければならないという壁に突き当たる。
 この壁を突破することは科学信者たちの洗脳状態を解放することを意味し、人間の叡智を超えた新たな世界が存在することを認めることになる。私はそれが可能であるとはとても思えない。この物質文明の中で、科学を超えた精神世界が存在することを全人類が認めることは不可能だろう。
 しかし、波動医学は少しずつ確実に精神世界に踏み込んできている。だから、遠い将来には波動医学が密教と一体化すると私は見ている。そこで私は、その最終形態である密教の世界に足を踏み入れることにする。医学を志す者の終着地点は必ず密教になる。その理由についてようやく話せる段階に来た。
 ここまでは、「病気を治す方法」として医学以外に、量子力学的なエネルギーの調整という方法があることを示してきた。最近ではそれらを波動医学と呼ぶ傾向にある。
 しかし、逆も真なり。私たちが済むこの三次元世界には人々を病気にさせるエネルギーがあることが確定する。病気にさせるエネルギーというと、紫外線、放射線、電磁波などを想像するが、そうではない。生命場、形態形成場のような「目に見えない世界、高次元世界のエネルギー」が存在すると推測してほしい。
 生まれたばかりの蜘蛛が巣を作ることができる能力、アリが自分の何百倍もある巣を作る能力、細胞が分化して末端の組織となっていける能力・・・これらの能力は目に見えない計画書のような命令が存在することを示唆する。ならばその逆、形を破壊する目に見えない力も存在して当然である。作る力があるのなら破壊の力もあると考える。すると、私たちの病気は高次元に存在する「破壊の力」によって起こっている可能性を考えなければならない。
 密教の世界では、治らない慢性病を霊能者が念じて治すことができる。念じて治せるのであれば、念じて病気にさせることも当然できる。祈りで人の慢性病が治せるのであれば、祈りで人を不治の病にさせることもできる。その場合、不治の病にさせているのは誰なのだ? その念を発している者はこの世の者なのか? そういった根本的なことを考えて研究したものが密教である。だから、波動医学であろうが西洋医学であろうが、医学を追究すれば、いつか必ず密教の世界観とつながる。この世に目に見えない高次元エネルギーが存在していることを認めた者にだけ、その教えの道が拓ける。
 私は西洋医学の医師でありながら、霊能力を持つ妻を持った。そして妻が難病奇病を治していく様を見て、目に見えない高次元エネルギーによって慢性病が発生することを確信した。だが、そこに患者たちを導くには壁が幾重にも立ち並び、難しいことを知った。
 そこで、一旦あなたたちに、世界に存在する全ての医療を、視野を縦と横に広げて見てもらうことにした。縦は歴史、横は多様さである。機械文明の色眼鏡を外して見てもらうことにした。そのうえで、「目に見えない高次元エネルギーで慢性病が起こること」に不信感を持たないように、段階的に非科学的な理論へと話を進めた。非科学と言う言葉に耐性をつけてもらうためだ。非科学=ばかばかしい、ではなく、非科学=科学でわからないだけ、と認識する訓練をした。そしてようやく密教について解説する土台が出来上がった。
 私たちの棲む3次元世界は、高次元世界の中のほんの一部であり、私たちの肉体は、私たちからは見ることのできない高次元世界からのエネルギー操作により病気にすることも治すこともできる。高次元世界とはいわゆる「神や仏の世界」のことであり、「神や仏の世界を学ばなければ慢性病を治すことができない」というところに帰依する。そこで3次元世界だけではなく、宇宙全体(神仏の世界)から私たちを見つめ、根本的な治療法を探そうと模索するのが密教の医学である。
 これを宗教的だと笑い飛ばすことは、ここまで読み進めた者ならいないだろう。波動医学はこの密教の世界の治療法に科学が一歩近づいたことを意味しているが、核心に至るまでにはほど遠い。それは密教があまりにも深く掘り下げているからだ。
 ノーベル医学賞をとったカレル博士が、祈りの力について真実を告白したが、その祈りの力を操作できるのが密教の世界である。その力は非常に恐ろしい。それは命を創り出す力であり、命を破壊できる力でもあるからだ。密教の世界から見れば科学はあまりにも非力であり、人間が立ち向かうのは無謀ともいえる。
 さて、密教では「どうして高次元世界のことがわかるの?」と思われることだろう。それは私の妻のように高次元世界とつながる力を持った霊能者が存在するからである。密教は霊能者僧侶に継承して行った教科書。だからあちらの世界から見た現在の自分たちの姿が見える。つまり高次元世界から見た3次元世界がわかるのである。高次元から私たちの病気を観察すると、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界が見えてくる。慢性病を作り悪化させる意識体がうようよ存在することを理解できるようになる。その世界に飛び込まなければ慢性病は克服できない。そして驚くことに、魑魅魍魎や鬼神たちによる病気の発生が大部分を占める。今はまだそれを信じなくてもよい。
 波動医学の章までは科学的な書き方をしたが、ここからはいきなり非科学的になることを避け得ない。なぜなら理論の全てが飛躍し過ぎているからだ。しかし、あなたが本気で自分の慢性病を治したいと思っている患者か、治療者であるならば読み進めてほしい。→次の本文を読む