機械論と生気論の戦争(要約)

 医学論文はガチガチの機械論で固められており、それ以外は絶対に認めないという強硬姿勢を崩したことがない。量子医学は、現在のガチガチの機械論の領域に生気論的な考えを入れるようなものだから、これは医学に対して正面切って戦争をしかけるようなものである。

 生気論の考え方はこうである。

「生命をもたないシステムの研究から得られた物理法則を使って生命現象を説明しつくすことは不可能である。生命体の営みにはそれ以外の要素が働いている」。 発生学・哲学のハンス・ドリューシュ(1867-1941)は形態形成において、化学物質を用意するのは遺伝子だが、それらに命令を下すのはエンテレヒーだと主張した。この理論は新生気論と呼ばれるようになった。→本文を読む