悪霊の雪だるま(要約)

 主人公が阿闍梨になる前、「屋敷の中を見てもらいたい」という依頼があった。今は空き家になっている離れの家に入ると古い妖怪、ここで亡くなったおばあさんの霊、親子連れの霊(娘は死霊、母は生霊)がいた。母の生霊と依頼主は肉体関係にあり、以前、妾として住まわせていたらしいことが判明した。依頼主がこの母子を追い出そうとしたとき、母が娘を殺して無理心中しようとして母だけが生き残り、今は精神病院にいる(だから母の生霊がいた)。その母子の霊に誘われるように古い妖怪がこの家に棲みつき、その妖怪の祟りが原因でおばあさんは亡くなって未成仏霊となった。→本文を読む