形態形成場仮説(要約)

 有機体理論によれば、有機体(例えば酵素)は単純なものから複雑なものまで階層的に組織化されている(アンフィンセンら(1975))。その組織化命令が形態形成場。

 形態形成場はシステムが最終的な形をとる以前からすでに存在している(アガーら(1942))。

 形成の開始には核形成が存在し、その場所は立体配座の内外に揺らぎをもたせる所である(アンフィンセンら(1973))。

 量子力学では電子の軌道は確率分布とみなされる。それと同じで形態形成場一般もまた正確に定義することはできず、確率分布として与えられる(サぺス(1970))。

 ここでは頭がかなりこんがらがるが、これらを理解してもらう必要はない。形態形成場に関する考察は種々の科学者が考え出している理論であり、一人の科学者の思いつきではないと理解していただければよい。→本文を読む