形態形成場の進化と霊体(本文)

 生物学者のシェルドレイクは形態形成場が進化することと、形態共鳴によって形態形成場が変化することを論述した(6-7、6-8、8-10)。
形態形成場が種の世代交代の中でどのように保持され、あるいわ変化していくのかに思考を巡らせた彼の考察力は評価すべきである。が、彼の考察は超えられない壁があった。それは「形態形成場は永遠の命を持つ霊体の一部である」ことに思考が及ばなかったところである。いや、彼がクリスチャンであり、生気論者であることから、形態形成場は限りなく霊体に近いという概念をもっていたかもしれない。が、敢えてそれを言わなかったと思う。
 霊体は永遠の命を持ち、死なず、世代交代もしない。だから霊体には自然淘汰と生存競争がない。したがって進化論的考察は形態形成場にはそのままでは適用できない。シェルドレイクは形態形成場に進化論を当てはめようとした(6-7)が、その時点で彼の考察は壁に突き当たった。
 霊体は進化というよりも分化に近い変化をとり、収束することがない。
 霊体は動植物や人間などに生まれ変わりを経験するが、霊体が宇宙全体のあらゆる種の無数にある形態形成場情報を持っているということは論理的に考えてあり得ない。ならば形態形成場は、母体に新たな生命が宿るときに、母体から形態形成場の情報をコピーしてインストールされると考えるとつじつまが合う。霊体が受精卵に宿る際に、母体から形態形成情報を霊体が受け取るということ。
例えば、イルカ、人間、植物と転生を繰り返した霊体は、イルカと人間と植物の形態形成場を霊体の中に宿している。
 そして形態形成場はいろんな種に転生を繰り返すたびに霊体に蓄積されていく。蓄積された形態形成場は互いに影響し合って霊体の中で変化することもある。それが霊体の進化(分化)につながってゆく。→次の本文を読む