密教要約

 密教は高次元世界の教えであり、私たちが住んでいる3次元世界の話ではない。そもそも3次元に住んでいる私たちに高次元世界を理解できるはずがない。だが、理解できるはずがない密教が最近にわかに注目を集めるようになった理由は量子力学の台頭にある。そもそも量子力学は素粒子の間で起こる高次元の現象を研究する学問。つまり高次元が存在していることを科学的に立証できるようになったから密教が注目を集め始めたといういきさつがある。
それまで密教はオカルトの世界の教えだったのだが、量子力学が登場すると、その理論と同じようなことが密教で述べられていることが世間に知れ渡ってきた。
 つまり、最新の科学理論と密教の教えの原理に共通点があると思われ始めたということ。
 だが、間違ってもらっては困るのは、密教は宇宙すべての真理を述べているレベルであって、科学はまだまだ宇宙の「う」の字さえもわかっていないレベル。人間の頭で考えだした科学というおもちゃが宇宙全域の法を教える密教の足元にさえ及ぶことはない。
 ところが、密教では「言葉にできないほど真実は複雑で深淵」であるところを、言葉にしている時点で、その教えは真理から離れておもちゃになってしまっていると述べている。だから最新の科学と密教の教えが適度に等しく見えるのかもしれない。
 密教の教えの枢軸は「この3次元世界が幻影である」というところにある。物質というものは「そもそも存在しない」という意味である。
 20世紀以前はこれを理解できる者は皆無だったが、アインシュタインがE=mc²という公式を発表し、「この世に存在するすべての物質がエネルギー」であることを述べてから、一般人の認識が変わった。アインシュタインが「3次元世界が幻影である」と述べたに等しいからだ。
それに加えて量子力学が高次元世界の存在を証明。この二つを組み合わせると、この3次元世界は、「高次元に存在しているエネルギーが3次元の世界を生み出した」ことになる。3次元の世界には物質の重さや硬さ、形があり、それらを生み出しているのは重力場や電磁場、空間であり、実際には物質というものが存在していないということが最先端の科学で言われるようになった。
 つまり、高次元世界に存在するエネルギー体が、重力場、電磁場、空間という架空の器を作り出し、その器の中に意識を詰め込んだのが3次元世界。だから3次元世界こそが幻影というのが密教の理論である。本体の意識はもっと高次元に存在している。
 密教を信じようと信じまいとどちらでもよい。ただ、最先端の科学がそういうことを次々と証明し始めた。
 3次元世界が幻影であることを完全に認識することができれば、3次元世界を操作できるというのが密教の教えであり秘技である。これは夢の中で「ここは夢である」ということが理解できれば夢を操作できるのと同じ原理である。
 肉体や物質、そして宇宙は単なる器なのだ。私たちの意識(魂)は器に注ぎ込まれ、そこにある作り物と同化させられていて、死ねば同化の鎖が切れて元の高次元世界の意識体に戻るという意味である。
すなわち、病気も幻影。幻影なので高次元のエネルギーを駆使すれば、病気が治せるという話になっている。ただし、重力場、電磁場、空間の世界で作り出したおもちゃ(肉体)は壊れやすいという特徴があるため、壊れたものを全て治せるというわけにはいかない。肉体がおもちゃだからこそ寿命ができてしまう。だが、肉体を作り出した設計図、肉体を維持するための様々な指令は高次元から来ているから、高次元由来のエネルギーを駆使すれば、西洋医学では治せない慢性病を治せる、というところまで時代が進んでいる。量子医学はそれを伝えるためのツールである。