密教が教える「空性」は全ての物質が波動エネルギーであるとするアインシュタインの理論と重なり、高次元世界の存在や錬金の可能性は量子力学と重なり、未来において科学が進歩すればするほど密教の世界観が科学的に真実に近いことを理解することになると私は感じている。と、同時に、密教に関する書物の著者たちも、そう感じている。密教が私たちに理解できないのは科学が遅れているからに過ぎないと、密教を学んだ者たちはそう感じるということである。
高次元世界の存在は3次元世界に住む私たちには基本的には理解できないが、しかし、高次元世界のエネルギーが3次元世界に落とす影を分析する科学技術が進めば、高次元世界を科学的に説明することができるようにいずれなる。波動医学はそのはじまりにすぎない。しかし、それができたとしてもさらに高い次元の世界を説明できるようになるにはさらに時間がかかり、おそらく永遠という時間をかけても、科学では説明しつくせない世界があると思われる。密教はそうした未来の科学を先取りしているに過ぎない。そういう意味で密教は超最先端科学であり、私たちが敬意を持って接するべき教えであると確信する。霊能力を持たない稚拙な人間が、稚拙な科学力で否定するべき学問ではない。
だが、密教が真理に近いと理解した場合、次々と世界の常識を覆す事象が湧きだすことになる。そのコアとなるのが転生輪廻。魂(意識体)は死なず、永遠という事象が意味することは、私たちの意識体は遺伝子のように、一度も途切れずに過去からずっと継続しているということ。ならば何のために肉体が滅び、過去の記憶が消されてしまうのか?それは何のために生まれて来たのか?の答えともなる。そこから考察して行けば、どう生きて行くことがもっとも有意義な人生になるのか?が理解できる。というように、密教は人生を考える上でも究極であることがわかる。
世の中に存在する自己啓発系の書物や、歴代の哲学者の言葉なども、全て密教の教えの一部にすぎないこともわかるようになる。それほど密教は圧倒的な知識なのだが、その知識は「感じるか」「感じないか」で全てが決まる。感じない者は信じない、信じないから理解できないし敬意も表さない、のであれば、この摩訶不思議なパワーの恩恵にあずかることはできない。
密教で散々述べているように、私たちは3次元世界の幻影の奴隷となっている。奴隷であることを喜び、奴隷であることにしがみつき、奴隷が栄光であると信じている。そこから脱出しなければ密教のパワーに触れることができない。密教のパワーは行きつくところは宇宙創成のパワーであり私たちの想像をはるかに超えた世界の話。そのパワーに触れることができない原因は、己の心の中にあるとらわれの幻影にある。
私は科学史から解説し、あなたがたがとらわれている科学の幻影について、それが幻影であることを理解していただくために、科学の限界を説明した。そして最先端の波動医学を紹介し、祈りの力や超能力も含めて、目見見えない世界の力が病気に密接に関係していることを示した。しかし、それを信じるかどうかは、全てあなた自身の幻影を自分で打ち破ることができるかにかかっている。→次の本文を読む