学校で教えない「科学でできないこと」(要約)

「だれが国民を支配しているか?」を考えてほしい。

 有史以来、十八世紀まではヨーロッパではキリスト教が国民を支配していた。特にアリストテレスはキリスト教では特別な意味を持つ人とされており、アリストテレスの理論を論破する者は神をも冒涜する不届き者とののしられ、厳しく罰せられた。だからアリストテレスの理論の矛盾点を追究する科学者は存在し得なかった。この時代は支配者が生気論者(カトリック教会)だったので機械論は完全に封じられていた。
 ところが宗教改革、産業革命が起こり、機械論者たちが産業界と軍需産業を牛耳るようになってからは立場が逆転した。機械(科学)は力であり、人の命を支配した。つまり機械論者が支配者階級を作っているので「科学にできないこと」を発言させないでおこうとする圧力が学校教育に及んでいると考える。アリストテレス現象が繰り返されている。→本文を読む