因果関係の否定法(集団)(要約)

 A:頭に手をかざして気を送る⇒B:うつ病が軽くなるという超常現象的な実験で成功を収めれば、科学者たちがどんな手を使ってでも否定しにかかる。その否定パターンを以下に挙げる。

1、 グループに偏りがあるという否定法
無作為に選んだ集団ではなく、信者を集めた集団だから暗示効果でうつ病が軽快したという反論。

2、 うつ病という診断が間違っているという否定法
この場合、誰がうつ病と診断したか? 診断基準は正しい物か? 全員に同じ診断方法がとられたか? と反論される。

3、 信用性がないという否定法
そもそも、うつ病が軽くなったという判断を誰がしたのだ? という話になり、それが権威者でないのなら信用に値しないという否定の方法。

4、 追試で効果がないことを証明する(再現性)
同じ実験を懐疑者たちの手で行うと「効果が出ない」ことがあり、粗雑な実験でわざと悪い結果を出して論文を否定することが度々行われている。

5、 人格否定の否定法
最後に、データがしっかり揃っていて、否定のしようがない場合は実験者の人格を否定し、「人格障害者の発言は信じるに値しない」という方法で否定しにかかる。だが逆に言えば、「人格否定」が行われる場合、その発言は真実に近いと考えてよい。→本文を読む