医学は科学のようにみせかけているが科学ではないと言える点が実は多い。医学が非科学的と言った最大の理由は「例外を認めない」ところにある。例えば「交感神経が興奮すると血管が収縮して血圧が上昇する。」と医学書で学ぶ。しかし、稀に恐怖映画を見て、交感神経が昂りすぎて血圧が急激に低下し、失神して倒れる人がいる。もし、医学が科学的であると言いたいのであれば、この例外を認め、「交感神経が興奮すると・・・血圧が上昇」という理論が正しくないことを認めなければならない。真実は、「血圧の変動はもっと複雑な仕組みによって制御されている」のである。
医学は個人差というのをあまりにも寛大に認め過ぎているため、例外を無視する。このせいで「本当はもっと複雑な原理で動いている人体の仕組みを単純化して考える」癖がついてしまい、もはや医学は科学とは呼べない。ところが科学と呼べない医学を科学らしくしたのが統計学だった。→本文を読む