医学の抜け道(本文)

 医学は科学のようにみせかけているが科学ではないと言える点が実は多い。少なくとも「現場の医療」はとても非科学的に行われている。
 医学が非科学的と言った最大の理由は「例外を認めない」ところにある。
 先ほど述べたように科学は「重箱の隅をつつくような例外を発見すること」でのみ進歩する。わかりやすく言うとこうだ。ある科学理論で1万の事象のうち、9999の事象がその理論通りの法則で動く。しかし、たった1件でも理論通りに動かなかった結果があれば、その結果のせいで科学理論が破られてしまう。これが科学理論の特徴である。つまり現存している科学理論は、多くの洗礼を受けて勝ち残っていることを意味する。ところが医学は例外を無視する。
 例えば「交感神経が興奮すると血管が収縮して血圧が上昇する。」と医学書で学ぶ。しかし、稀に血を流している友達の姿を見て、交感神経が昂りすぎて血圧が急激に低下して失神して倒れる人がいる。もし、医学が科学的であると言いたいのであれば、この例外を認め、「交感神経が興奮すると・・・血圧が上昇」という理論が正しくないことを認めなければならない。真実は、「血圧の変動はもっと複雑な仕組みによって制御されている」のである。
 医学は個人差というのをあまりにも寛大に認め過ぎているため、例外を認めない(無視する)。このせいで「本当はもっと複雑な原理で動いている人体の仕組みを単純化して考える」癖がついてしまい、もはや医学は科学とは呼べない。それほど医学が愚かと言いたいわけではなく、人の体は科学では解明できないほど複雑なのであると言いたい。
 考えて見れば、人類史上、誰一人、たった一つの生き物としての細胞を作れたためしがない。命を作り出せた人がいない。その科学力で、37兆もの細胞でできている人間の体を解明できるはずがない。よって、世の科学の中で医学ほど非科学的なものはない。なぜなら医学は例外を無視する学問だからである。
 先ほど述べたように、医学を理由なく非難する者は信用性を失う。そこで以下に「医学が科学と呼べない理由」を科学的に解説する。 →次の本文を読む