世界とそれを創りだす力に気づくことによってわれわれはその主人となる。その力がわれわれの中で眠り続け、きづかれないでいる限りはそれらに近づくことはできない(同著)。
創造力を仮に身に着けたとしよう。その力を生きているものたちは、生存競争に使ってしまうことを避け得ない。しかし、たとえ生存競争に勝ったとしても、生存競争に負けたものさえも、創造力を得るチャンスがある。だから力と力のぶつかり合いは絶えることがない。力を持つものは争いの渦に巻き込まれることは避け得ない。ここに究極の矛盾がある。創造の力が破壊を生むのである。 世界を創造する力が誰にでも開かれているというのは信じがたいし危険すぎる。誰もがアクセスしてよい力ではないはずだから、無数の制限がかけられているだろう。その力を何にどう使うかは、使う者の人間としての器に極めて依存している。→本文を読む