形態形成場のシェルドレイク、生命場のバー、互いに論述を避けたのは「生まれ変わり」の話である。彼らは生命体に存在する場が過去から由来していることを認めたが、それが意志を持つ意識体であるという発想につなげることは敢えて避けていた。その理由は単純である。「魂」や「意識体」の話をしたとたんに、宗教家のレッテルを貼られてしまい、これまで研究してきた理論の全てを否定されてしまう恐れがあるからだ。科学者が思想家のレッテルを貼られると、科学者生命が終わる。しかし、タッカー博士の「前世の記憶の研究」へとつなげていくと、「魂・意識体」の話は避けることができない。
私は理論の全てを否定されても失うものがないので、敢えて彼らが足を踏み入れなかった「魂・意識体」の話にも踏み込んでいく。その理由は私が大変恵まれた環境にあるからだ。それは何度も言うように私の妻が霊能者(超能力者)だからである。私は日々増えて行く超常現象に関する莫大な情報と資料を持っている。しかし、それを公表することは意味がない。信じてもらえるはずがないからだ。だから、意味のある研究成果を公表するために、こうして世界中の超常現象の研究家たちの書物をよみあさった。その結果、過去から未来への一貫性が見えてきたのである。
形態形成場は転生しても過去のデータの一部が受け継がれていく可能性があるということである。→次の本文を読む