六道の癌細胞(本文)

 高次元思考とは、六道の一つ一つを臓器と考え、六道全体を一つの生き物と考える思考である。例えば、天界は脳、修羅界は筋肉、動物界は消化器、餓鬼界は肝腎臓、地獄界は免疫、人間界は卵巣と考える思考である。それぞれがなくてはならない役割を担っている。そして六道は一つの巨大な生き物として機能していると思われる。巨大な六道は如来として生きており、その如来もまた役割を担った一つの臓器である。如来という臓器が集まって大日如来という生き物ができているのかもしれない。ブッダは既にそれらを見て回ったのだろう。
 さて、人間の体は、数%の細胞が癌化すれば母体が死ぬ。他の臓器が全く健康でも道連れを食らって死んでしまう。母体と臓器はそうした依存関係がある。
 癌細胞とは「形態形成場の命令に従わない反乱分子」である。反乱分子を殺していくNK細胞は非情で手荒だがNK細胞なしでは癌細胞を叩けない。私はまさに地獄界に行く魂は支配欲が強く、他者を殺すことに情け容赦がない。だからこそ地獄界こそが六道のNK細胞(免疫系)と推測する。そうであるなら、NK細胞に殺された魂は癌細胞なのかもしれない。つまり、地獄から沸き起こる魔の魂によって殺処分を受けた魂は結果的に癌細胞だったと言えるかもしれない。
 基本的に、六道全体に張り巡らされている形態形成場に従って人生をまっとうすることが私たちの使命であり、そこになぜ?どうして?が存在してはならない。形態形成場の流れに逆らってはならない。流れに逆らい、その流れを増殖させようと行動を起こすと、その行動主は癌細胞とみなされて魂は消去されるだろう。
 例えば、ノアの箱舟的な思想を持ち、悪を全滅させて自分たちだけ生き延びようと考える人がいるかもしれない(人とは限らず、神の場合もある)。だが、そのような考え方は形態形成場に対する反乱になっているかもしれない。もし、箱舟計画を実施し、自分だけシェルターに入り、核ミサイルのスイッチを押してしまうようなことがあれば、その者が癌細胞であるか、または極めて優秀なNK細胞のどちらかであろう。癌細胞なのか救世主なのかは紙一重であり、破壊主には判断がつかない。
科学はますます発達し、反物質爆弾が開発されると(水素爆弾がさらに強力になると)、地球や太陽系を破壊できるようになるだろう。そういう発明をすること自体が癌細胞化の可能性がある。
私たちが反乱分子になってはいけない。私たちが癌細胞になってはならない。癌細胞の芽を摘んでいかなければ、六道全体を癌転移で殺すことになる。六道は癌細胞が増える前にあらゆる手段で癌細胞の切除にかかるだろう。だから私たちは、癌細胞のことを学ばなければならない。そのために高次元的視野を養おうと努力しているのである。→次の本文を読む