チベット医学では病気の主原因は「心にある」と断言していることを再度確認してほしい。それは極端な話をすると、熱射病にかかるのも、インフルエンザにかかるのも、腰痛や関節痛も主要因は心にあると述べているに等しい。
例えると、熱射病は体温調節の不調が出やすい人に、インフルエンザは免疫が不調な人に、関節は骨格と姿勢に不備がある人に、それぞれ病気にかかりやすいと考えるが、「なぜ不調がでやすいか?の根本原因に高次元の場(こころ)が影響している」とするのがチベット医学である。これらの考え方は西洋医学とは次元が異なる。西洋医学では気温、水分補給、過労、ウイルスなど外的な要因を主病因とする。しかし、チベット医学では外的要因は補助要因としている。チベット医学では「見えないもの」が主であると言い、西洋医学は「顕在しているものが主」と考え、意見が対立していることを理解しておく。すなわちほとんどの病気の主原因が3次元にあるとするのが西洋医学で、高次元にあるとするのがチベット医学である。→次の本文を読む