三体液の乱れと治療法(本文)

 チベット医学では「3体液のバランスがとれている状態では病が潜伏状態にある」としている。この定義は非常に意味が深い。病気は内在し、いつでも自爆スイッチが入るようになっているということになる。私たちは肉体という3次元世界の物理道具(武器)を与えられるかわりに、その武器で無謀なことをすると体が爆発する(病になる)仕組みになっている。
 その爆弾のスイッチは3つの体液の天秤のようになっており、天秤が傾くと起爆スイッチが入る。「病気にかかる」のではなく、「病気は内在」されている。人生は「傾くと起爆するバランス台(健康基盤)の上で生活すること」というわけだ。そして、バランスを保つのが「心の在り方」だという。
 そして肉体をもった私たちはいまだに無明のままであるから病気を内在させた肉体を与えられている。そして過去生でとりかえしのつかない悪事を働いた者の場合、内在させている病気が致命的ということになる。
 このような仕組みは高次元世界で設計されているのであり、3次元世界の科学力では対処しきれない。では、病気は根本的には治せないのかというとそうではなく、3次元世界に存在する物質を用いて高次元世界の仕組みを調整することができる。それがチベット医学の知恵。
 治療の原理は難しくない。3次元世界の動植物はすでに高次元の意識体を宿しており、高次元の波動エネルギーを発している。その高次元波動を用いて上記の3体液のバランスを意図的に調整してやればよい。つまり、衣食住(主に食)でバランス調整が可能。
 しかし、バランス調整のためには3体液を構成する元の元素成分から調べる必要がある。そこで密教の五大元素が登場する。五大元素の組み合わせを考えて食物を摂取し、3体液のバランスを整えていく。これがチベット医学のもっとも基本的な治療法である。ただし、チベット医にしか3体液のバランスを診断できないので食事箋は彼らにしか書けない。
 波動医学では共鳴を利用して体と相性のよい食物を調べることができるが、つきつめるとそれは個々に3体液のバランスを整える食物を探し当てているのかもしれない。メタトロンやレヨコンプなどの波動医学機器の性能が上がるか、または調べる人の能力が高い場合はチベット医と同等な食事箋を処方できるかもしれない。そう考えると科学機器が高次元由来の病気に対応しはじめたと考えることができる。
 ただし、波動医学機器が有効な食事箋を書けるとしても、治療にその方法を選ぶかどうかは患者の心による。病が高次元世界のエネルギーで制御されていることを信じることができない者は西洋医学に頼るしかない。つきつめるとそれは「愚か・無明」という病の原点に帰る。「愚か・無明」の人を救う方法は存在しない。→次の本文を読む