ロシア製波動測定器「メタトロン」(本文)

 「生体の細胞や器官の様々な周波数を研究し、サンプルをとり、そのサンプルの周波数とのズレを自動的に計測して行くのがメタトロンである。」と私は理解している。
「量子波動器メタトロンの全て」(ヒカルランド)によると、「人体の各臓器・部位から発せられる周波数や、全身の生態地場エネルギーを読み取るエントロピーの測定器。すべての情報は右向きと左向きのスピンで表現することができる。ヘッドセットを頭に装着してスピンの情報を測定。不健全であるとどちらかのスピンが亢進し、ノイズが生まれる。このノイズを測定。また、ヘッドセットから振動を出して、それに対する雑音や反響を拾っている…」とある。まあ、詳細は企業秘密であろうから、この説明で納得できなくても仕方がない。
 検出器は頭部につけるので「なぜこれで全身の器官の情報を知りえるのだろうか?」と疑問を持つが、生命場の研究(前出)では、「本体に触れていなくても、場の電位が計測できる」との特徴があることから、メタトロンは脳波などの電磁波以外に、場を計測していると推測する。基本的には様々な周波数を順に流していき、その共鳴波のうなりを受信して周波数のズレを検出という流れであると思われる。
 生命場自体が実在するが実証できない概念であるため機械論科学者には理解不能、かつ批判の的となっている。
 私はメタトロンを体験し、かつレヨコンプ・ペンデュラムを体験し、その二つの診断をつき合わせた結果が異なっていたため、「精度に限界がある」と感じた。この場合どちらが正解なのかが不明だが、メタトロンは全てが機械、レヨコンプは人間が仲介するという点において「検者の能力が高い場合はレヨコンプ・ペンデュラムの精度が高くなると思われた。
 メタトロンは全て機械任せであるがゆえに、精度は落ちても検者による誤差がない。よってこの機会を購入すれば、猫も杓子も使える。しかし、病気の原因には科学で解明されていない(3次元世界では理解できない)ものがあることを前提とすれば、全て機械(3次元空間で作られたマシーン)で計測された情報は信用性が落ちることは防ぎようがない。しかし、種々の食べ物や肌に接触する物質と、自分の波動の相性を機械的に調べることについては、誤差が少ないのなら便利な機械であると思う。
 周波数サンプルの研究こそがメタトロンの命であり精度である。次に問題になるのが検出器の精度。私にはこれらが未知なのでなんとも言えない。が、これらの精度をあげて行けば各種の病気の早期発見に利用可能である。現時点で開発途上であるのでどこまで応用が利くのか不確定である。
 メタトロンは検者の能力には一切無関係なため、汎用性や普及力には爆発的な力があると思われる。しかし、ペンデュラムやレヨコンプのように癌治療には積極的に用いられていないことから、人間を介さない波動測定器にはそもそも限界があると思われる。普及力という意味では歯科医がインプラントと患者の相性を波動共鳴で調べる手段としてメタトロンを用いるケースが増えており、メタトロンの方が普及力があるかもしれない。
 ペンデュラムと比較すると、メタトロンでは検者が能力的に進化していくことはないため、規格外の治療に応用していくことはできない。当然ながら検者が密教や霊能力に通じて行くこともない。
 メタトロンの治療的な側面に「波動調整」がある。周波数のズレを検知した場合、正規の周波数の電磁波を発生させることで、ズレ補正をしようという理論である。が、これは前述したように、理論の飛躍がある。
 例えば、叩くとドの音が出る木琴の木片。これが一部が腐ってしまい、ド・シャープの音になったとする。この木片の横でドの音を鳴らし続けるとド・シャープの音がドに戻り、かつ腐った部分が治るのか?という理論を考える。今の科学ではそんなことはあり得ない。だが、心を広くし、頭を柔らかくして百歩譲り、「そういう実例がある」というならば、「非科学的な理論が存在し、それによってすべてが修復されることを認めよう」というのが現場の実践理論である。
 波動医学は反論者が何と言おうとも、必ず発展していく。が、今のところ、メタトロンはアレルギー対策、アンチエイジング、インプラント、化粧品、食品、入浴剤、各種薬剤、パワーストーンなどが自分の体とあっているか?を調べることに用いられている。
 メタトロンは人間を介さないマシーンであるから限界はある。が、純粋に機械文明の発展として、高次元の波動の影を検出する機械としてこのマシーンの未来を見届けたい。神仏の世界や、霊界から由来するエネルギーを共鳴を用いて3次元世界で計測することが、将来的には可能になるかもしれない。→次の本文を読む