マントラ(真言)(要約)

 密教にはマントラと呼ばれる短いお唱え言葉がある。しかし、マントラとは何かを説明することは不可能である。それは3次元を超えた概念を持つからだ。だからマントラを言葉で無理矢理説明すると、その本来の意味が崩れ、必ず誤解を生じる。それを承知の解説である。
 マントラは心のイメージを創り出させる力、存在を超えた力、そして知識である。マントラは語るのではなく働く。ここで言う「言葉」は単なる言語を指すのではなく、全てが凝縮された暗号と考えるべきである。いや、呪文か鍵か・・・どんな言い方をしてもあてはまらない。その言葉を一般人が用いると、単なる言葉でしかないのだが、霊能者が用いると一瞬にして心のとびらが開くというようなものである。もうすでに出だしから密教は矛盾に満ちていて一般人には理解できない。霊能者だけが理解できる。言葉はその高次元とつながる暗号や鍵になっているらしい。
理解する必要はない。このような世界が実在することを少し想像できればそれだけでいい。→本文を読む