壁を拳で殴れば痛い。殴らなければ痛くない。殴るという行為がカルマであり、その結果として拳が傷つく。殴る行為をやめれば痛くならない。しかし、人生は「風が吹いたら桶屋が儲かる」という三段論法のようなものだから「桶屋が儲かった」のは「風が吹いたせいである」と、素直に理解することは難しい。だから殴ることを止めると痛みが消えることに気づかない
マントラは適正に用いるのなら問題なく作用する、と言われるとしても、カルマの結果を否定することはできない。これがマントラの限界である。マントラはそのカルマから解脱することの助けになるが、その助けを得るためには専心、信仰、知識が必要である。→本文を読む