ペンデュラムの問題点(本文)

 さて、もっとも気になるのはペンデュラムによる診断の精度である。現在の最先端診断機器によって見つけることのできない早期の癌を、ペンデュラムで発見することが可能と言われているが、仮に診断をつけても、発見できない癌なので証拠を示すことができない。
 ペンデュラムを回すのは人間であるから、その人間のコンディションで成果は不安定なものになるだろう。だが、何度も言うように、この診断法が存続し、ドイツではすでに癌治療に応用している医師が少なくないことが「有効である証拠」としてよいだろう。精度はある程度実用レベルに達していると考えるべきと思う。
 ペンデュラムによる医療応用の問題点は、検者の能力に依存するところ。能力が低ければ使い物にならない。しかし、能力を知る手立ては実績くらいしかない。そして能力の高い検者は皆老人であり、その能力を利用できる期間はせいぜい数十年と短い。なぜなら、ペンデュラムを志す者は、この世に存在するありとあらゆるものを観察してきた者であることが多く、志すようになるまでにたいてい人生の半分以上を費やしてしまっているからだ。
 人間の能力がオフピークとなる時期にペンデュラムの能力が開花する。だから実際にペンデュラムを実用レベルにまで発達させられる人間の数は少ない。
 ペンデュラムは検者の能力に依存するが、その「能力」とは「回す力」ではなく、高次元の知恵とつながる力、すなわち霊能力であると推定する。
 単純なイエス・ノーだけで検査している間は、霊能力はあまり必要ではない。しかし、被験者の望みをかなえるための波動を出力する段階、自分の知り得ない答え(株価が上がるか下がるか?など)を導き出す段階になると、霊能力を持つ者のみがそれを可能にする。
 実際にペンデュラムは水面下で霊能者の必携アイテム化しており、高次元の意思とつながることができる者は驚異の的中率の占い師となれる。そして財を築くこともできる。
 問題はそうした能力を、無作為に誰にでも使ってあげてよいものか?という点である。
 これはペンデュラムに限らず、霊能力で商売をしている者全般に対する警鐘である。その超人的な能力で他人の夢を操作すれば、そこに関わった方々の人生の設計図を壊すおそれがある。ペンデュラムにはそれほどの潜在力があるため、用いる者がしっかりした死生観を持つ必要がある。だからその死生観を身に着けることができる密教へとつながっていく。
 ペンデュラムは行きつくところは霊能力である。それを波動医学と呼ぼうと科学と呼ぼうと、そうした宣伝用語に私は興味がない。ただ、言えることは、世界は今、そうした摩訶不思議な力に再び帰依し、産業革命以前の精神世界に戻ろうとしていることである。そこには神仏の力の影響を受ける世界が待っている。人間がどうあがこうとも太刀打ちできない膨大なる宇宙の世界である。そこに興味本位で足を踏み入れることにはリスクがつきまとう。
 そのオカルト的な世界の先頭を切っているのが科学最先端・医療最先端の国ドイツの医師であると言う皮肉。まさに、「ユダヤvsドイツ」の力のぶつかり合いが今も尚水面下で続いているのかもしれない。
 波動医学がドイツとロシアでしか発達しなかった理由がそこにあると思われる。しかも、それは科学vs神仏の力の衝突という大きな形で世界をまきこんでいる。そして私たち日本人は米国系ユダヤの勢力下にあり、その中で波動医学を発展させることは簡単ではない。日本で波動医学を研究することは四面楚歌の中で反乱軍であることを名乗り出るようなものであり、それなりのリスクを覚悟しなければならない。
 このように、ペンデュラムには目に見えないリスクが存在する。ドイツで流行しているから日本でも気軽にできるという甘いものではない。ペンデュラムの行きつく先は科学ではなく、どちらかというと密教の世界である。ここではそれ以上のことは語らない。詳しくは後述する密教のところで説明する。
 蛇足であるが、米国でも波動医学系は産声を上げ始めている。医療マフィアが米国でのこの展開をどのように妨害するのか? 取り込んでいくのか? 興味深い。私が彼らの立場であれば、波動医学系を可能な限り弾圧(エセ科学として酷評し続ける)して現医療体制を100年以上キープ。その間に波動医学を水面下で研究し、ドイツやロシアをしのぐレベルまで発達させ、その後に波動医学にシフトしていくという手法をとるだろう。医療マフィアとて、彼らが時代遅れの医学をやっていることにはすでに気づいているはずである。→次の本文を読む