ハロルド・サンクストン・バーの紹介(本文)

 彼(以下バーと呼ぶことにする)は1889生-1973没、一昔前に生きた人物である。イエール大学医学部解剖学教授を務めていた。第二次世界大戦の真っただ中を生きた方なので圧電差測定と言っても、計測器は電圧計を用いた簡便なものしかなかった。1935年に「生命の動電場仮説」として生命場の概念が初めて世に出た。現在ある波動測定理論の元祖である。
 圧電差計測は計器にお金もかからず簡単に計測できるので医者と協力すれば莫大な臨床データを構築できる。どんな病気でどこにどんな圧電差ができるかをデータ収集さえすればよいのだから。その点バーは医学部の教授であったため臨床医に協力を仰ぐことは容易だったと思われる。
 「生命場の科学」の著書によると、彼の研究成果は世界の医学を揺るがすノーベル賞をとれるレベルの研究だったと思われるが、彼の理論研究を引き継ぐ者が米国にいなかったことから、彼の研究は医学的には潰されたといってもよいだろう。
 皮肉な結果だが、彼の研究は米国の宿敵のロシアとドイツに移って行った。現在、波動研究ではこの2か国が世界の最先端を走っている。米国から始まった研究が、米国では認められず、敵国に広がっていったのは皮肉と言えるが、それほど米国から見ればバーの研究は巨万の富を生む医学ビジネスの敵であったのかもしれない。そういう視点で彼の研究を見て行くとたいへんおもしろい。→次の本文を読む