アレクシー・カレル(以下カレルと言う)はフランスの医学者であり、1912年に39歳の若さでノーベル医学賞を受賞した。機械論でノーベル賞を受賞したカレルが、「奇蹟の治療」の存在を確かめようとフランスのルルドを訪問したのは1902年(29歳)の時だった。以下の文章は「ルルドへの旅、アレクシー・カレル;田隅恒生訳」を参考にしている。
彼はリヨン大学を追われ、病院勤務の資格試験を何度も不合格になり(不合格にされ?)、フランスを捨て1904年にカナダのモントリオールに渡った。その理由は彼がルルドを訪問したためであった。当時ルルドに礼拝に行くと不治の病が治るという噂があった。そのルルドを訪問することは「奇蹟の治療の信奉者」「宗教家」であると思われ、医学にケチをつけることを意味していたからである。→本文を読む