チベット医学要約

 チベット医学はチベット自治区が認定し、WHO(世界保健機構)も認めている公的な医療機関であるが、霊障専門の医学である。私たちはまず、このような「病気の原因として霊があることを公式に認めている国(自治区)があること」に驚き、そしてWHOもそれを認めていることにさらに驚く必要がある。常識や真実といったものが、科学と霊的現象のどちらに傾いているのかを客観的に考えてほしい。つまり、病気の原因として「高次元由来」があるのかないのかを。 
 チベット医学がこの世に存在していることが霊や神仏の世界が実在する一つの証拠ととらえるべきではなかろうか。むしろ、そんなことは絶対にあり得ないと断固否定しているのは、世界中の医学の中で米国医学ただ一つと言える。いや、米国も水面下で霊障を認めているのだが、他国が霊障を認めるということがないように強い圧力をかけ続けているという言い方が正しいかもしれない。
 チベット医学では慢性の病気は「ほぼ100%霊のしわざ」と言う。
もし私がこのような話を文頭に持ってきていたら、おそらく誰も本論文を読む気が起こらなかっただろう。それは西洋医学が絶対に正しいとほとんどの人が思っているからである。
しかし、量子の世界の話や、形態形成場や生命場の理論を知ってから「霊による病気があること」を述べると、すんなり納得できたのではないだろうか。「霊による病気」とは「高次元に由来するエネルギーによる病気」「生命場や形態形成場の乱れ」と同意である。
 そしてチベット医学のように、病気=霊障、と捉える学問があり、実際に西洋医学が治せない病気を治している実績があることを知れば、高次元世界が存在することに同意できるのではなかろうか。
 チベット医学では「病気は内在」されていて、3種類の気の流れのバランスが崩れると内在していた病気が顕在するという。そのバランスを整える(主に衣食住を指導する)ことで大半の病気を治してしまう。
 しかし、過去生のカルマと鬼神の祟りによる病気は難治性であると言う。チベット医学はこの文言が全てを語っている。過去生とは前世を意味し、チベット医学では魂が死んでも無にならず、転生することを常識としている、つまり霊が実在すると述べている。さらに鬼神の祟りとは、神や魔と呼ばれる高次元の魂が存在していることを意味し、人間の叡智を超えた神仏の霊が実在することを述べている。難治性の病気はその患者の現世だけが原因ではなく、前世さえも原因になるとチベット医学は述べている。それをWHOが認めているということの意味を私たちは考えるべきだろう。
 西洋医学や科学は霊の存在を否定しているが、その意見は正しいとは限らないという世界の通念があることを意味し、そしてWHOを認めさせるに至るレベルの霊障治療の実績がれっきとして存在していることを意味している。
 霊の存在を肯定するか否定するかは各自の自由であるが、「科学では霊を否定できない」ところまで時代は進んでいることは確かである。