密教でしばしば用いられるオームという言葉は意識を定義する言葉であり、AとUとMとAUMの4要素から成る。Aは目覚めた意識(日常)、Uは夢の意識(思考、感覚、欲望、志向の世界)、Mは深い眠りの間の意識(仏教で空という)、そしてAUMは一切を包括する宇宙の高次元意識(非人格的な状態、宇宙の意志と一体化している)。そして無限を感じている状態。
普通の人でも深い瞑想の状態が得られると、高次元世界とつながる疑似体験ができることがある。
よって霊能者はこうした能力を駆使できるようになると、まるで魔法使いさながらのようなことができるようになる。いや、それは究極的には魔法使いを超え、創造も破壊も意のままになると言われる。この信じがたい状態が密教の究極。無限を感じるとは限界を打破することであり、それを言いかえると解脱となる。→本文を読む